【ビジョンストーリー(5)】命は有限、でも“想い”は永遠── フレデリックの死と旅立ちがくれた がん闘病・自宅介護・別れの記憶と あの日、私が選んだ「使命を生きる」決意

最終更新日:2025年6月8日

こんにちは、
天職実現マスターマインド
コーチの鈴木みつこです。

 

今日は

命は有限、でも“想い”は永遠──
フレデリックの死と旅立ちがくれた
がん闘病・自宅介護・別れの記憶と
あの日、私が選んだ「使命を生きる」決意

というテーマでお話します。

 

◆昨日までのお話

 

昨日の記事では、
「完璧じゃない私は、愛されない」
「自分には価値がない」──

 

そんな思い込みの中で
自分を責め続けていた過去の私が、

 

NYで亡き夫フレデリックと出会い、
摂食障害を乗り越え、
そして“がん闘病”という大きな現実の中で、

 

「完璧じゃなくていい」
「このままの私で、大丈夫なんだ」
「私は、今できる最善を尽くして生きる」

 

そんな“魂の声”に導かれ、
本当の私に還っていった過程を綴りました。

 

 

がんばっているのに空回りしてしまう。
繊細さゆえに人と比べて落ち込み、
「私なんて…」と自信をなくしてしまう──

そんなあなたの心にも、
そっと灯りをともせたら嬉しいです。

今日は、その続きをお届けします。

 

 

(3) NYでの摂食障害の自力克服と最愛のパートナーとの別れ

 

◆太陽はいつもそこに輝いているのに

 

わたしは 前の夫
フレデリックが亡くなったとき、

諸事情から、
日本とニューヨークを1ヶ月に一度
行ったり来たりしていました。

 

 

別にカッコいい
ビジネス的な理由ではありません。

 

当時、もとバレエダンサーだった彼は、
細々と自宅で DTPの仕事や
弁護士事務所のタイピストをこなし、

 

わたしは 日系の幼稚園のアシスタントや
翻訳の仕事をしていましたが、

 

家計的には自転車操業、
いっぱいいっぱいで、

 

また彼の宗教的な信条もあり、
生命保険、医療保険等に
入ることはありませんでした。

 

しかし、彼が
通常の医学的治療を
一切 拒否したといっても、

 

最初に ガン告知を受けたときの
1週間の検査・点滴などの入院費が、
日本円で当時200万円近く
払えずにいました。

 

そして、不調を訴えだしてから約3年、
告知後8カ月の自宅介護のあと、

 

彼はホスピスのような場所に入り、
最後は そこで亡くなりました。

 

その入院料のようなものも
支払いが滞っていました。

 

 

◆お金も、命も、ギリギリの毎日だった

 

お金がいちばん
大切じゃないことは わかっている

 

でも、毎日の生活のなかで
自分の精神が
ちゃんと安定できるだけの、

 

最低限 必要なお金は ほしい

 

多額の医療費による借金と、

 

いちばん身近な人が
今ガンで死につつある
プレッシャーと、

 

介護による
極度の疲れもあって

 

わたしは 心も身体も
押しつぶれそうに なっていました。

 

◆ヒタ隠しにしていた事実と、母との対話

 

やがて 彼本人の希望で
ヒタ隠しにしていた ガンのことが、
日本の母にも 分かってしまいました。

 

 

それを聞き、
いてもたっても いられなくなった母と
妹、幼い甥っ子たちが

 

新年明け 早々
ニューヨークを訪れてくれました。

 

 

 

 

(1997年 最後の日本滞在の日。
成田空港で、幼い甥っ子と手をつないで歩いた帰路──

そのときすでに、
彼の身体は静かに病におかされていました)

 

どこまで 進行したのか、
あるいは 自然療法やヒーリングによって
少しは 良くなっているのか、

 

外からは わからない
フレデリックの容態、

 

 

来月の家賃さえ
本当に払えるのか
わからない経済的問題、

 

これからのことを含めて、
わたしは母と
滞在中のホテルで 話をしました。

 

亡くなった場合、
お骨は 日本に 持ってかえるのか?

 

母にそこまで聞かれて
初めてわたしは、

 

今自分が直面している問題――

 

フレデリックは
今 まさに

 

死に逝きつつあるんだ
ということを

現実的に
受けとめざるを えませんでした。

 

(日本に来た時に、富士山五合目へ)

 

◆どうしても涙が止まらなかった夜

 

 

ベッドの上に
あぐらをかいて腕をくみ、

 

わたしはただ
ポロポロぽろぽろ
泣いていました。

 

憔悴しきっている わたしを見て、

母は いったん
日本に帰ってこい、と言いました。

 

よく考えた末、一時帰国。

 

日本に3週間、
ニューヨークに1週間という生活を
2ヶ月ほど続けました。

 

アパートもひきはらい、
自己破産の申請をしよう、

 

少し良くなったら
ニューヨークのオールバニーの
おねえさんのところへ

 

二人で行って しばらく療養し、
新しい生活のことを 考えよう、

 

また来るからね――

 

 

そんなことを話して、

 

わたしは4月末に
彼のもとを いったん去りました。

 

◆マンハッタンの最後の贈り物

 

ニューヨークJFK空港上空を
大きく旋回した 飛行機の窓から、

 

今まで 一度も見たことのない、
壮絶なまでに 美しい

マンハッタン全景が 見えてきました。

 

 

雲ひとつない 青空のもと、
島南端から 同島を突き抜け、

本土ニューヨーク州を 北上し、

 

彼の故郷 オールバニー市に
至るかと 思われるほどの、

壮大な眺めが ひろがっていました。

 

 

それは、最後、

フレデリックからの
贈り物だったのかな、

 

と 今は思うのです。

 

◆嵐の下でも、太陽は消えない

 

何度か、飛行機で
日本とアメリカを 往復したときに、
よくこんなことを 思っていました。

 

下界は、
いつもジャージャー 雨が降ったり

 

雷、嵐やら
ひどい天気のときも 多いけれど、

 

いったん突き抜けて
雲の上にさえ 出れば、

 

こうやって いつも
太陽は 輝いているじゃないかと。

 

太陽は いつも
そこにあるじゃないかと。

 

目の前のことに
押しつぶされないては いけない、

 

もっともっと
上を 見ないといけない

 

つらいとき、
いつも自分に
そう 言い聞かせていました。

 

◆フレデリックの旅立ち

 

それから約2週間後、

フレデリックは
安らかに 眠るように
息を引き取りました。

 

義妹から
電話がかかってきたとき

 

“He passed away —“(亡くなった)

 

という言葉を聞いたとき、

 

 

ああ、世の中には、

こんなにも悲しい英語が
あるんだなと思ったことを

今でもよく覚えています。

 

 

今 在る わたしが、
もし、あのときの彼と
いっしょにいたらどうだっただろうか、

 

もっと何かできただろうか、
違っただろうか、
そんなふうにふっと考えることもあります。

 

でも、偶然はありえない、
すべては必然で、かならず意味がある――

 

わたしの中には、
後悔とか、

そういったもの
後ろ向きのたぐいのものは
一切ありません。

 

なぜなら

そのとき、
自分が 人間としてできることは、
すべて、やったからです。

 

そして、彼は
いまのわたしを
心から喜んでいてくれる
いつも応援してくれている と思うのです。

 

 

(日本を訪れた時に、妹の長男くん:甥っ子を抱いて

彼は、自分の妹の子を赤ちゃんの時から育てており

子どもは大好きで、あやすのもとても上手でした)

 

◆どんな時も、魂は学び、光を見つけられる

 

人間だから
毎日 生きていると
本当に いろんなことがあります。

 

ときには もう ちょっと 耐えられない、
つらすぎる、しんどいな、と思うことがあります。

 

でも 心が折れそうになったとき
なにか 自分が
押しつぶされそうな問題に
出会ったときには

 

自分は いま ここから
何を 学ぼうとしているのかな?

 

どうしたら
自分の魂は 成長するのかな

 

そんなふうに
チョコっと 一息ついて
あのときの光景を 想い出すのです。

 

下界は、大雨洪水 どしゃぶり
とんでもないような 天気のときにも

 

雲の上では
いつも サンサンと
太陽は 輝いているのですから――

 

*************

◆魂に刻まれた光景──

 

フレデリックを見送ったあの日、
深すぎて言葉にならない想いが

静かに、でも確かに、
心の奥から湧き上がってきました。

 

その想いを、どうにか形にしたくて
綴ったのが、当時のこの詩です。

 

あれから25年以上の時が経った今も、

 

彼が故郷の地に
還っていったあの光景は、

 

変わらず私の中に、
やさしく焼きついています。

 

時間も空間も越えて──

 

私はいつでも、意識を
彼のもとへ飛ばすことができる。

 

そして、こうして今も、
彼は私のそばに立ち、
静かに見守ってくれている──

そんな気がしてなりません。

 

当時書いたものをシェアさせてください。

 

=================

◆『君に捧ぐ』

 

お骨ならぬ
君の灰を抱いたとき
それはあたたかだった

 

10センチ四方
厚さ5センチほどの
紙の箱におさまり

 

ブラウンの紙で
君はちゃんと
包装されていた

 

表には ラベルが一枚
君の名前が
フルネームで タイプされ

 

斎場の名まえと
火葬された日時が記されていた

 

マンハッタンから
さらに車で4、5時間

 

オールバニーの
おねえさんの家で
初めて対面した  君の灰は

 

予想に反して
ずいぶん重かった

 

長い長い闘いの末
モルヒネさえも打たずに
眠るようにして 逝った君

 

ガンだと告げられてから
以前あれほど頑なに
子どもは いらないと
言っていたのに

 

「治ったら 子どもをつくろうね」
と言い出した

 

神父さんが
草原に 宝石箱を埋めるように

 

君はいま 深く深く
土に 還っていく

 

アイラブユーと
言われるたびに

 

なかば条件反射的に
“I love you, too.” と
微笑み返してはいたが

 

人を愛することとは
こういうことなのかと

 

その温かな
溢れる想いと さびしさで
胸がつぶれそうに なりながら

 

レンガ一個分になった
君のからだを
地に帰る その瞬間まで
固く 抱きしめてあげた

 

最初 抱いたときの
あたたかさは

 

数分後
再び抱いたときには
もうなかった

 

同じことを思った 母が
ミツコが 来るのを
待ってたんだね
と しみじみ言った

 

左くすり指から
指輪をはずし
わたしは 大切に
ポケットにしまうと

 

君の眠る丘を あとに
日本へと 帰国していった

 

ミツコ  (1999.5.15)

 

(彼の故郷、NYのオールバニー ウエストバーンに眠る)

 

◆あなたへ──今、一番伝えたいこと

 

人は、人を変えることはできない。

変わる決意は、
その人自身にしかできない。

 

変えられるのは自分だけ。

 

だからこそ──

人それぞれの想い、
自由意志を尊重し

 

「私は、今、自分にできる
最高・最善を尽くして生きる」

 

他の誰でもない
「自分自身の人生を生きる」
その覚悟が大切なのだと

 

 

私はフレデリックの死から
学びました。

 

大切なのは
「人を変えよう」とすることではなく、

 

その人の選択を、尊重し、
愛をもって見守ること。

 

そして何より、自分自身が──

「目に見えることに
振り回されるのではなく」

 

“自分の魂の声”を聴き、
使命・天命を生きること。

 

 

自分の背中を見せながら
他者の可能性を拓いていく

 

それが、私が
一番あなたに伝えたかったことです。

 

 

命は有限。

でも、“想い”と“魂の声”は、
永遠に時空を超えて、生き続けていく。

 

 

(日本を訪れた時に。私の妹の次男くんを抱っこして)

 

だからこそ今、あなたにも。

どんな状況の中にあっても、

「私はこの人生を、どう生きたいのか?」
魂に問いかけてみてください。

 

あなたの中にも、
確かに“その答え”は存在しています。

 

それを思い出すことこそが、
使命に目覚めるということ。

 

そして、今この瞬間からでも遅くない。

 

あなたはいつでも、
そこから始めることができるのです。

 

心から、そう信じています。

あなたが、“魂の声”を生きることを──

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