◆見えない生きづらさと、どう向き合う?──夫の発達障害とカサンドラ症候群を越えて家族の危機(心臓病)から“使命天職”に目覚めた道のり 【ビジョンストーリー(9)】

最終更新日:2025年6月12日

こんにちは。
天職実現マスターマインド
コーチの鈴木みつこです。

 

昨日の続きです。

 

◆「私だけが頑張ってる?」──夫の発達障害と“カサンドラ症候群”の真実 【ビジョンストーリー(8)】
https://mitsuko8888jibun.com/2025/06/11/blog-20250611/

 

今日は

「夫の発達障害をめぐる家族の物語」
【後編】をお届けします。

 

◆昨日までのお話

最初に「自閉症スペクトラム(ASD)」
という言葉が、わが家に入ってきたのは──
息子が3歳で診断されたときのことでした。

 

その後、娘、夫へと診断が続き、
やがて私は気づきました。

 

この“見えなかった特性”に
名前がついたとき、
ようやく家族の輪郭が見えてきたのです。

 

けれど、夫婦関係の中では、
長年にわたって
「なぜ通じないのか?」
という苦しさが続いていました。

 

文化の違う相手と暮らしているような感覚。
共感が返ってこない、感情が届かない、
無言や否定、すれ違いばかりの毎日──

 

そんな日々のなかで、
わたしは知らないうちに
「カサンドラ症候群」のような状態に
陥っていたのです。

 

「どうしてこんなに頑張ってるのに、
わかってもらえないんだろう…」

 

(4) 日本に帰国、再出発、そして再婚、発達障害

◆ 理解から始まる「希望の選択」

 

しかし、
夫にも発達障害の特性があること、

 

そして私自身が
「カサンドラ症候群」の状態にあり、

 

心身ともに燃え尽きかかっていた
ことがわかったとき──

 

そこから、ほんの少しずつではありましたが、
「理解しよう」とする視点が生まれました。

 

相手を知ること。
そして、自分自身の限界や
心の声にも耳を傾けること。

 

その積み重ねが、
関わり方や距離の取り方を
少しずつ整え、

 

「自分を守る選択」を
できるようにしてくれたのです。

 

それは、あきらめではなく──
“希望に向かう選択”でもありました。

 

◆誰かを責めたいわけではない

 

そしてもう一つ、
どうしても先にお伝えしておきたい
大切なことがあります。

 

私はこの体験を通して、
誰かを責めたいわけでも、
被害者として語りたいわけでもありません。

 

むしろ──

もし、いまこれを
読んでくれているあなたが、

 

似たような悩みを抱えているとしたら、
「あなたは一人じゃないよ」って、
伝えたかったんです。

 

そして、必ず「道」はあると。

その想いだけで、
勇気を出してこの話を書いています。

 

◆本当によくがんばってきた

 

夫にASD(発達障害)の傾向が
あるとわかったとき、

 

本人もそれを認め受け入れたとき、

 

私の中に湧いてきたのは、不思議と
「怒り」や「絶望」ではなかったことを
お伝えしたいのです。

 

それよりも──

 

チーム感?
団結感みたいな感じです。

 

「本当に よくここまで、
頑張ってきたね……」

 

そんな想いでした。

 

なぜなら
支援も配慮もない時代に、

 

夫は、子どもの頃から
どこか強い生きづらさを感じながらも

 

必死に他者に合わせながら
社会で生き抜いてきた──

 

と想像できたからです。

 

◆アスペの基本的な性質

 

アスペルガー傾向のある方全体に
共通して感じることがあります。

 

それは──こだわりが強い一方で
【根がとても真面目で、責任感が強い】
ということ。

 

自分が「こうだ」と決めたら、
ひたむきに、コツコツとやり抜く。

 

まるで職人のような勤勉さをもっている。

 

夫の中にも、
そんな面が確かにありました。

 

だからこそ、
極限まで頑張り詰めて
バタンと倒れてしまうような
危うさもありました。

 

頑張り屋さんであるがゆえに、
自分の限界に気づきにくい。

 

ある一面では、
ものすごく神経過敏なのに、

 

自分の痛みには
とても鈍感なところがある──

 

私は、そんな姿を
何度も目の当たりにしてきました。

 

繊細さと鈍感さが同居している。

それが、発達特性の
複雑さでもあるのだと思います。

 

◆グレーゾーンの子が一番大変なのでは?

 

そして、息子(ASD+軽度知的障害)
娘(アスペルガー/広汎性発達障害)という
それぞれ異なるタイプの特性を持つ

2人の子どもたちを通じて、
ある大きな気づきを得ました。

 

──それは、

「支援がある息子よりも、
“見えにくいグレーゾーン”にいる娘の方が、
むしろ生きづらさを抱えやすい」ということ。

 

たとえば娘は、IQは高いのに凸凹が多く、
頭が良いがゆえに、ぐるぐる考えすぎてしまう。

 

できることと、苦手なことの差が激しくて
情緒も不安定。

 

でも外から見ると
「普通」に見えてしまうため、
理解されにくいのです。

 

定型発達の枠の中で、なんとか合わせて、
必死に、ギリギリで頑張っている。

 

そんな“見えない努力”を、
多くのグレーゾーンの子たちが抱えているのだと
身をもって知りました。

 

だからこそ、私は思うのです。

 

 

「特性を抱えながら生きる」
ということの大変さを、
私は誰よりも近くで見て、感じてきた。

 

それは決して、特別な誰かだけの話ではなく、
いまを生きる多くの人に、
共通するテーマかもしれません。

 

そしてそれは──
【私たちが互いをもっと理解し、
優しさを広げるための学び】でも
あるのだと思うのです。

 

◆あなたに伝えたいこと

 

だからこそ今、伝えたいのです。

もしあなたが今、
「私もグレーゾーンかもしれない」

 

あるいは、発達障害のある
ご家族のサポートに
「もう限界かも…」と感じているのなら──

 

どうかまずは、
あなた自身の“心の声”に耳を傾けてください。

 

そして、ひとりで抱え込まず、
誰かに相談してみてほしい。
SOSを出していいんです。

 

限界を迎える前に、
あなた自身の心を守るという選択を、
どうか大切にしてあげてください。

 

その一歩が、
未来を変える始まりになるから。

 

◆「希望」は、絶望の奥にもある

 

人はみな、無理を続けていれば、
どこかで限界を超えてしまいます。

 

夫もそうでしたし
私自身もそうでした。

 

心も、体も、静かに蝕まれていく──

 

夫の場合は
発達障害の二次障害で
「重度のうつ」になりました。

 

それは私がコーチングを
学び始めた頃のこと。

 

研修に参加するために、
数日、家を空ける予定でした。
子どもたちは実家にお願いして。

 

その前の晩、
彼が静かに放ったひと言。

 

「もう無理だから。
帰ってきたら、本当にすまないけど──
後始末を頼む」

 

その言葉に、一瞬、
時間が止まったように感じました。

 

でも、私は思ったんです。

 

「この人は、ずっと限界まで
がんばり続けてきたんだ」

 

会社のプレッシャー、
朝から深夜までのハードな生活。

 

発達特性ゆえに、
気を抜ける瞬間がほとんどなかった彼は、

 

誰よりも責任感が強く、
黙々と自分の使命に向き合っていました。

 

私はその姿を、
日々の暮らしの中で、
静かに見守ってきました。

 

◆ 絶望の中に見つけた、“本当の声”

 

実はその少し前から、
Amazonから夫が注文した

煉炭やロープなどが
届くこともありました。

 

でも── わたしは、不思議と冷静でした。

 

このときも、翌日は
静岡から神戸に
行くことになっていたけれど、
深夜3時まで、夫と向き合いました。

 

彼の心の奥にある
誤った大前提を見つけて覆すこと

 

(会社はやめられない、会社は休めない
もうこれしかない)

 

“ほんとうの声”を、
丁寧に、見失わないように
探し続けました。

 

あの夜は、今でも忘れられません。

 

同時に、
「コーチングを学んでいて、本当に良かった」
そう心から感じた夜でもありました。

 

◆「ふつうに見える」人ほど、実はがんばりすぎている

 

夫は外では
「真面目で、責任感のある人」
と言われてきました。

 

でもその“ふつう”に見える姿こそ、
彼自身をいちばん追い込んでいたのだと、
今ならわかります。

 

最近では
「発達障害=天才型」
「個性のひとつ」

 

そんな前向きな言葉も
よく耳にするようになりました。

 

それも確かに大切な視点。

 

でも、現実はもっと繊細で、
複雑です。

 

誰にも気づかれないまま、
「がんばりすぎている人」が、
静かに苦しんでいることもあるのです。

 

「前向きでいよう!」
だけでは届かない、

 

そんな思いを抱えている人も、
きっとたくさんいるはず。

 

◆だからこそ、大切なのは「ともに歩む」こと

 

私が心から思うのは──
必要なのは、理解し合い、
寄り添い合うための“視点”です。

 

✔ 深い理解と、無理のない配慮
✔ 一人ひとりに合わせた、柔軟な対応
✔ 周りが「どう関わるか」という視点
✔ 本人が「どう生きたいか」という意思

 

その両方があってこそ、
“ともに生きる”あたたかい関係性が
築けるのだと思います。

 

◆「命の危機」がくれた、新しいはじまり

 

夫のうつが
良くなったり悪くなったり、
小康状態かな…と思っていたある日、

 

それは、突然やってきました。

 

コロナ禍のお正月。
夫が、突然【心筋梗塞】を
起こしたのです。

 

一度は心臓も止まり、
ICUでの緊急治療──

 

でも今振り返ると、
それはまるで、
神様からの強制ストップ

 

「そのままではいけない」
と、人生からのメッセージだった気がします。

 

◆心筋梗塞がきっかけで

 

この心臓病での入院をきっかけに、
根がとても真面目な夫は、

 

手術を受け、薬を飲み、
循環器内科や
メンタルクリニックの先生方とも
連携をとりながら、
治療に向き合う決意をしてくれました。

 

投薬も受け入れ、
病院に通うという選択を、
自ら選んでくれたのです。

 

そして、正式に──
「うつ病」と
「自閉スペクトラム症(ASD)」
という診断が下りました。

 

心臓という命の根幹に関わる病気を
乗り越えたあと、

 

夫の中で、
何かが大きく変わったように感じました。

 

体力は一度、
ほとんどゼロに近づいたけれど、

 

心の面では少しずつ
落ち着きを取り戻し、

血圧も下がり、
昔は、感情のスイッチが一瞬で
入ってしまうような反応も多かったのですが、
今では、穏やかに話を聞いてくれることが増えました。

 

◆あり方の変化

 

依然として、
子どものことや介護など、
実際に動き回っているのは、今も私です。

 

それでも今は、

相談すれば、
夫が自分の考えを
【建設的に伝えてくれる】ようになりました。

 

10代後半からとくに難しくなった
娘(夫と同じくASD傾向あり)への
関わり方にも、

 

以前よりずっと【前向きに向き合おう】
としてくれています。

 

あの出来事があったからこそ、
私たちはようやく──

 

【無理をしない】
【助け合う】

 

そんな、新しい関係性を、
少しずつ築いていくことが
できたのだと思います。

 

今もなお──
我が家では、
夫の状況は少しずつ落ち着いてきたものの、

 

次に待っていたのは、
10代・20代にさしかかった
発達障害のある娘と息子の
【自立】や【進路】という大きなテーマでした。

 

見た目ではわかりにくい課題や、
言葉にならない葛藤もたくさんあります。

 

けれど、それでも私は、
【最善のパートナーシップ】

 

そして
家族のあり方を模索しながら、

 

日々、少しずつ、
ともに未来に向かって歩みを進めています。

 

 

◆すべての出来事に「意味がある」と思えるから

 

私は、こんなふうに
常々感じています。

 

夫や子どもたちの発達特性、
病気や思いがけない出来事──

 

一つひとつの困難やチャレンジには、
すべて「意味」があって、
私のもとにやってきたのだと。

 

それは、私にとっての
“人生の宿題”。

 

避けたくなることも
あったけれど、

 

振り返ればどれも、
大切な気づきと
成長を運んでくれた

 

学びだったと、 今では
心からそう思えるのです。

 

そして今も、
わたしの魂はまだ、
進化と成長の途上にあります。

 

生まれる前に自分で選んできた
魂のブループリント──
その設計図を生ききること。

 

天命・地命・我命、
すべてを統合して、
【使命をまっとうする】こと。

 

だから、わたしは決めています。
「今生で、やり切る」と。

 

 

もし今、あなたが
家族との関係で傷ついていたり、

「なぜこんな人生なの?」と
感じているとしたら──

それは、あなたが弱いからではありません。

 

きっとそれは、
あなたの魂が
何か大切なことを【学ぼうとしている】から。

 

あなたの人生は、
今この瞬間も、
ちゃんと意味があって進んでいる。

 

 

◆最後に、あなたへ。

 

今日、私がいちばん伝えたかったこと。
それは──

 

どんなに苦しい現実の中でも、
大切なのは「何が起きたか」ではなく、
どう向き合い、どう今を生きるか。

 

どんな未来を、今ここから創っていくのか。

 

目の前の出来事に振り回されるのではなく、
自分の人生に、自分で
リーダーシップを発揮していくこと。

 

夫の特性、娘の繊細さ、息子の診断──
その他にも
介護などあったのですが

 

重なる出来事の中でも、私は決めました。

 

人生は、いろいろある。

 

でも、どこからでも、
いつからでも、
本当の自分を生きることは
必ずできる。

 

人は誰でも、
ブレない自分軸を取り戻し、
魂の使命と、最高の自分を生きることができる。

 

なぜなら、
人は本来、無限の可能性を秘めた存在だから。

 

あなたも、きっと大丈夫。

ここから、あなたの新しい物語が始まります。

 

応援しています!

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